5.中小企業の商品戦略~商品ライフサイクルに応じた戦略

では、商品のライフサイクルと戦略について考えてみたいと思います。商品のライフサイクルのうち導入期、成長期、成熟期の特徴を踏まえたうえで、自社の商品がどのサイクルにあるかを当てはめながら、戦略を検討してみてください。

導入期

 特 徴 戦 略
(1)売上の伸びが緩慢
(2)競争他社がいない
(3)高額所得者がターゲット
(4)商品の仕様変更が多い
(5)製造コストが高い
(6)マーケティングコストが高い
(a)一点集中主義戦略
 ・顧客層の絞込み
 ・販売地域を限定
 ・流通チャンネルの絞込み
 ・口コミ、チラシ中心の宣伝広告活動
(b)高価格戦略

成長期

 特 徴 戦 略
(1)参入の増加(競合商品の増加)
(2)商品の大量生産化
(3)中所得者層がターゲット
(4)販売チャンネルの拡大
(5)価格の低下
(6)利益が増加
(a)流通チャンネルの多様化、 拡大化
(b)商品ラインの多様化、差別化

成熟期

 特 徴 戦 略
(1)低価格支配
(2)メーカーと販売代理店との力が均衡
(3)シェアが売上の伸びを決定づける
  (広告宣伝力⇒セールス力)
(4)利益率の低下

  
(a)低シェアのブランドを削減
(b)専門化する
  ・入口で専門化した後、商品点数を増やしていく
(c)より速く商品を提供
  ・ ex)スピード車検
(d)パッケージ商品を提供
  ・ ex)メガネ一式~円
(e)成長している媒体に乗る
  ・ ex) ~コンビニ販売
(f)なまけものの欲求を満たす
  ・ ex)甘栗むいちゃいました、リンスインシャンプー
(g)コストを大幅に削減する
(h)こだわり商品に特化
(i)社会的使命、意義を前面に出して、商品、企業イメージを高める
  ・企業メッセージを口コミ、マスメディア報道で伝達
  ・ ex)環境に配慮した商品提供
     有機農法による新鮮野菜販売
     無農薬、無公害等消費者の健康に訴える活動
>継続するチカラ

継続するチカラ

「継続は力なり」
経営にも同じことが言えます。事業が継続するからこそ会社が発展し、その事業が承継されるからこそ会社が継続し、そして発展していきます。
有限会社コンサルティングボックスは、そのような事業の「継続」から「発展」へのチカラになってまいります。

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